今日も回り道

音楽グループの「空想委員会」とは何の関係もありません

なぜ我々がこれほどまでに追い詰められなければならないのか

 空想委員会の現状を一言で言い表すと表題の通りになる。内政はどうにか形にしたが満足の行く状況ではなくむしろボロボロと評すべきなのが現状であり、そして内政はボロボロだというのに外敵に有効な打撃を与えることは全くできていない。

 

 この現状の理由は未だ未解明の部分も多いが、表層的な理由としては従来われらが戦ってきた戦いが結果として外征になっておらず、むしろ内戦だとしか言いようのない状態であったことによる。そしてなぜ内戦が行われたのかと言えば、そこには空想団体の分裂の問題があり、戦略目標の未策定があり、またこの世の現状に対する私の失望もあり、さらに周囲の無理解もあった。今ここにようやく内戦を終結させ、内なる兵力を国境線の警備に振り向け、あるいは復員させて他の平和業務に従事させ、どうにか内政を整えたことは僥倖である。だがわれらの目標たる現実からの解放のためには、厳重な国境警備の下で平和に暮らすのみではその目標を達成することは到底不可能である。必要なのは「反攻」なのだ。それも今までの時間的負債を一挙に覆す「大反攻」がわれらには必要なのだ。

 

【解説】

 この文章は空4年12月22日(西暦2023年12月22日)、私が空想委員会委員長として予算担当部局連絡会議(座長:統合本部信用課長)の席において空想委員会の現況をありのままに語ったという体で書いたものである。この文章の特徴は従来私が意図して避けてきた暴力的表現をあえて前面に打ち出した点にあり、この文章を書いたことにより私は空想委員会が本来的に戦闘組織であることを再確認し、そしてこの文章を下敷きにする形で書いたのが先の記事(→空想委員会の攻撃性について)となる。

 当たり前の話だが、空想委員会には武装化の意思はなくその能力もない。ここで言っている「大反攻」というのは全国乗合交通巡り(のりのり旅)の本格化であり、そしてそれに続く社会活動の再開・本格化のことである。だがそれらを個別具体的に書くならばともかく、すべてをひっくるめて書くにはこのような表現が最もしっくり来た。そして私は現にここで述べた通り、「大反攻」の先駆けとして昨今乗合交通巡りを本格化させている。

 

 私という人間が厄介なのは私の意思が不明瞭なところである。だからこそ意見集約に恐ろしいほどの時間がかかってきた。だがそもそもなぜ私の意思が不明瞭なのかと言えば、それは根源的には暴力的表現を過剰に忌避するあまり、私の行動の根底にある闘争心を適切に発露することができなかったからではないか、というのが昨今の私の見解である。実際先の記事において私の原動力は「征服欲」である、と書いたが、これは実にしっくり来るものであり、私の趣味活動がある程度の範囲の網羅を志向する(※1)ことを適切に説明するものである。

 

※1 わかりやすいのはやはり乗合交通巡りだが、しかし商業施設趣味においても近畿地方の百貨店・元百貨店巡りなどということもやったし、決済趣味においてもクレジットカードの収集をしようとするのはやはり征服欲が原動力であるからだと言える。そしてメイン趣味から一番遠い創作趣味においてなぜ私が艦これなどというゲームにこれほど入れ込んでいるのかというのも、あのゲームが各海域を「征服」(→ゲーム内では「奪還」ということになっているが、これは既に批判されている通りあのゲームが侵略戦争を題材として防衛戦争に仕立て上げたものだからであり、艦これの攻略とは本質的に各海域への「侵略」による「征服」であることは明らかである)していくものであるから、ということもまた事実であるだろう。もちろん他方においてはあのゲームは美少女ゲームでもあるわけであり、そこには美少女達を「征服」していく、という要素もまた含まれるわけである。