今日も回り道

音楽グループの「空想委員会」とは何の関係もありません

猛烈なこだわり

 別に誰に自慢するというわけでもないけれど、昼のツイートでダイソーを「広島(西条/東広島市)」としたのは私の猛烈なこだわりによるもの。広島県という意味で「広島」としても良かったが、【広島市ではない】というところにはこだわりたかった。

www.daiso-sangyo.co.jp

ダイソーこと株式会社大創産業の本社所在地は【広島県東広島市西条吉行東1-4-14】であって広島市内ではないのである。沿革から言っても広島市内で創業した後郊外に移転した……というわけでもないだろう。

 

 このようなこだわりは他のツイートでも見られる。たとえばスギ薬局のツイートにおいて、私の出自を名古屋市民ではなく【愛知県民】とあえて記載しているのも同じこだわりである。なぜならスギ薬局名古屋市内ではなく西尾市内で創業した企業であり、現在本社を置くのも大府市であるからだ。

 

 なぜこんなことをしているのか。それは【ある地方を代表する都市が、その周辺の産物をもわが物としてしまうのが気に食わないから】である。私は何だかんだ言って名古屋も好きだが、その名古屋に対する最大の不満は東海地方一円の食文化を”名古屋めし”と称してしまう僭称体質に他ならない。東海地方の中心都市は確かに名古屋以外に考えられないが、しかし東海地方は東海地方であって名古屋はその一部でしかないはずなのである。

 

nagoya-meshi.jp

↑愛知県及び名古屋市が中心となる「なごやめし普及促進協議会」が公式に認めた名古屋めしはこの22。さすがに伊勢の赤福餅を入れるようなことはしていないが、それにしてもえびせんべい三河湾沿岸のものだし、守口大根は岐阜の名産物がその延長として愛知県内でも生産されていると言った方が正しい。胸を張って「名古屋」と言えるのは台湾ラーメンと台湾まぜそばくらいだろうか。それとて名前は台湾だが。

 

 さらに言えばこういうこだわりは地理的なものに限るわけでもない。ここ数年で私が徹底的にこだわった最大のものは

 

【「新型コロナウイルス」を決して略さない】

 

ことである。新型コロナウイルスことサーズ2についてはパンデミック初期には”新型肺炎”なる呼称が流行り、その後は”コロナ”なる略称が定着してしまったが、そのどちらもふさわしくないことは西暦2020年2月には既に認識していた。

 特に「新型肺炎」という呼称が存在したことについては、その後オミクロン株になって基礎疾患を増幅する全身感染症となってからも肺炎以外の症状が軽視され、やれマスクをつけるだのつけないだのと言ったことばかりが過剰に重視されることになったまさにその遠因であろう。警戒すべきは具体的な症状ではなくウイルスそのものなのであり、そもそも新型ウイルスは未知のものなのであるからその症状についても既知の報告にあるもののみと思い込んではならないのであって、パンデミックの初期においてウイルスの「症状」に警戒対象を絞ってしまうことは愚の愚策であったのだ。逆に言えば私は当初から新型コロナウイルスと呼んでいたことにより、必ずしも呼吸器系感染症とは言えなくなったと言われてもそれ自体は特に驚くこともなかった。このように、特に危機管理においては呼称一つが生死をもわけるのである。

 

 

 こんなことをやっていても誰にも誉められないし、自慢できるようなことでもなくしたいとも思わないが、しかし呼称というものは全く軽視できないものである。社会全体においてももう少し呼称というものには注意を払われても良いのではないかと思えてならない。

 

(委・委員長)