私の面白いところは鉄道趣味がどんどん派生していくことである。鉄道とは本来的に異なる事物を「結ぶ」ものであり、鉄道趣味からの派生はそのような鉄道の持つ特性に由来するものであると認識している。私としてもこれは推進する方向であり、その理由は単純に趣味は広いほうが面白いと思っているからである。
とはいえ、あまりにも広すぎて破綻したのがかつての私である。というわけで人生再興以後の私は「統制の取れた拡大」を行うことにしている。とはいっても本来趣味とは統制するものではなく、「統制の取れた拡大」とは言っても精々新分野への進出は慎重にやる、進出したからにはその分野の知見を育てる、といった程度ではあるが、ともあれ空4年の終わりを迎えて3分野の拡大に成功した。3分野とは商業開発・決済(金融)・通信(電気通信)の3分野である。これでとりあえずは思いつく限りの隣接領域には進出できたかと思う。当面はこれで回していきたい。
↑趣味は狭く規定する人々も多いが、私は趣味は広い方が色々と楽しめて良いと思っている。なお最後の進出領域となった通信(電気通信)については当初は郵便を考えていたが、私の生活に強く関係するのは電気通信の方であるから結局そちらが主体となったものである。
目下運輸業界は正念場を迎えているが、さりとて人は移動のみによって生きるものではない。パンデミック下においては鉄道趣味界は鉄道事業の継続のためにウイルスの脅威を「無かったこと」にしようとする醜態を晒したが、私はあれを見てパンデミック初期にさっさとTwitter旧アカウントの運用を取りやめたこと・それと共に鉄道趣味界からの離脱を選択したことの妥当性を強く認識したものである。趣味は狭ければ狭いほどその対象が絶対となり、反社会的な方向へと暴走していくのだろう。趣味は狂気と言えるほどに突き詰めるべきものであるが、その結果自分自身を狂人にするわけにはいかない。別にこれを狙ったわけでもないが、私のやり方は結果的に正気を保ち続けることに寄与するものであったと言えるだろう。